Newbe(ニュービー)が注⽬する起業家やクリエイターをゲストに迎えたインタビューコンテンツ

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PROFILE中場 直(なかば・なお)
第四弾は、アパレル企業にてブランドの立ち上げからデザイナー、クリエイティブディレクターのキャリアを積んだのちに独立し、2018年からウィメンズ&キッズに向けた自身のブランド Mediam(ミディアム)のクリエイティブディレクター兼デザイナーとして活躍する中場直さんが登場。インスタグラムで見せる洗練されたライフスタイルなど、3児の母としても多くの女性から共感と支持を集める彼女のこれまでの軌跡や未来を語るコトバから、その瞳に映る世界を覗いてみよう。

Episode.04

後半パートでは20の質問と題して、⼈⽣観からトイレ事情、⽣理についてまで普段なかなか聞くことのできない中場さんの哲学を紐解きます。

ストレスリリースのコツを教えてください

神社や身近な自然に触れられるような場所に行きます。

一番好きなのは、代々木八幡宮。新年のお参りだけでなく、思い立ったら行くようにしています。とても気の流れが良いし、本当に今まで色々な場面で助けられたと感じているので、「ありがとう」という気持ちとともに行くと心が解き放たれるのを感じるパワースポットです。

2030年のご⾃⾝の未来予想図を教えてください

家族みんなが笑顔でいること。

ゆったりと自然の近くで暮らせたらいいし、好きな事を続けながら、車で移動式ショップを持って必要とあればそこへ出向いて商品を直接見てもらえるような気ままなスタイルもいいなと思っています。ファッションは好きだけど、常に心地よい距離感で付き合いたいですね。

どんなおばあちゃんになりたいですか?

何歳になっても自分の好きなことを追求したい。

今年の初めに101歳だった祖母が亡くなったんです。いくつになっても、興味のあることにはどんどんチャレンジするアクティブでチャーミングなおばあちゃんで。亡くなる少し前に会いに行った時も、私や子供たちに声をかけて話す姿をみていると、このままずっと生きていてくれるんじゃないかって思ってしまうほどでした。身体はどんどん歳を取って衰えていってしまうけれど、内側にある魂はずっと光っていて、その眩しさを見たときに、私もその時々のやりたいことをやれるパワーを常に持っていたいし、自分が興味のあることにはどんどんチャレンジしてやっていくようなおばあちゃんになりたいと思いました。

忙しい毎⽇の中でご家族とはどのようにコミュニケーションを取っていらっしゃいます か?

忙しい時ほど、子供たちの気持ちに向き合って言葉で感情や状況を伝えるようにしています。

今はこれが忙しいけど、ここで時間ができるから一緒に何かしようとか。子供たちが私の行動で不安にならないように、できるだけ分かりやすく伝えるように意識しています。そして、手伝ってくれたら、ありがとうと感謝の気持ちを向き合って伝えるし、私が間違っていれば素直に気持ちを話して謝る。伝えることって当たり前のことだけど、状況によっては大人でも難しかったりするので、日々の中で意識的に心がけています。少し時間に余裕のある時は、兄妹1人ずつと出かけて個々が主役の日を作って、一緒に好きなことをしたり。あとは、我が家は家族みんなスターウォーズの大ファンで、時間を見つけては日常的に一緒に映画を観たり、映画にちなんだ話題であれこれ話して楽しんでいます。大人も子供も楽しめる家族共通の趣味があることはとてもプラスに働いています。

⼦供や家族とどんな関係でいたいですか?

子供たちが大きくなっても一緒に過ごす時間を大事にできる家族でいたい。

私たちの中で大切にしているのは、できるだけお休みを一緒に過ごすこと。平日が忙しすぎるあまり、その時間は本当に貴重に感じています。もうすでに、一番上の息子は小学校の友達と遊ぶ約束をしたり、出かけるよりも家でゲームをしたがったりとその時々でやりたいことの選択肢が増えてきているんですけど、一緒にいられる時間が限られているからこそ、家族が揃って過ごせる今を大切に過ごしたいし、大きくなってもフットワーク軽く集まれる家族でいたいです。

⽣まれ変わったら何になりたいですか?

もう一度自分になりたいです。

もう一度私になれるなら、その私はどんな性格なんだろう?想像してみると面白いですね。

座右の銘を教えてください

「今が楽しければ未来も楽しい」

今が楽しくなかったらこの先の力にならないんです、私は。どんなに大変でもその時が一番。今が未来を創っているので、今が一番楽しいと思っています。

あなたにとってトイレはどんな空間ですか?

1人になってほっとできる空間。

たびたび子供たちに邪魔されますが(笑)。無になれる空間ですね。

トイレのこだわりはありますか?

E.T.などお気に入りのキャラクターの人形がいます。

夫が置き始めたのがきっかけでなぜかトイレにキャラクターのミニフィギュアが集まりつつあります。「今日もいるな〜」って入るたびに思います(笑)。

公共のトイレがこうだったいいなと思うことはありますか?

もっとシンプルでいいと思う。

最近のトイレって、割と作り込んだグリーンがいっぱいあったり、造作されているところが多い印象があって。もちろんグリーンがあることで癒されるという発想も分かりますが、私にとってトイレは無になれる空間なので、デザインはシンプルでスッキリとしたトイレであって欲しいなと感じています。でも利便性は求めたいので、多機能な個室がもっと増えて欲しいとも思います。

生理用品のこだわりはありますか?

オーガニックのナプキンをメインで使っています。

以前ケミカルなものを使用していた時に肌トラブルや生理痛に悩まされたこともあり、布ナプキンも試してみましたがライフスタイルに合わず、オーガニックコットンのナプキンに落ち着きました。吸水ショーツなど新しいアイテムも挑戦してみたい気持ちはありつつ、まだきちんと試せていないです。

職場・家族の間で、⽣理の情報共有をするなど、何か⼯夫していることはありますか?

「イライラしてきてるから、そろそろ生理になるよ」って自分から伝えています。

生理前はPMSの症状でイライラしたり落ち込みやすくなるので、「あー始まったな」って多分夫も感じていると思います。症状が出はじめると何をされても逆効果だったりして、自分でも感情のコントロールができず余計に苦しくなってしまうこともあって。やっぱりお互い事前に理解しておくことで、カバーしあえることがあるのかなとすごく思いますね。

若い頃と今で⽣理への考え⽅に変化はありますか?

昔よりもオープンに話せる環境になっているんだなと実感しています。

思春期には恥ずかしいことや人に知られたくないことという気持ちが強かったですが、今は生きるうえで必要な現象として受け止めています。

生理を快適に過ごすためのマイルールはありますか?

とにかく足やお腹、腰まわりを温めたり、骨盤を安定させる。

ホッカイロを貼ったり、バンドみたいなもので腰を締め付けるとか。固定することで楽になったりするので、市販のバンドでしっくりこない時は自作します(笑)。履かなくなったタイツなど伸びるものを腰にグッと巻いたりして、角度を調整して骨盤を安定させると良いです。

⽣理⽤品などのデザインなど⾒た⽬で思うことってありますか?

シンプルなデザインのものを選びがちです。

一般的には可愛らしくて華やかなものが人気なのかもしれませんが、私は好みが真逆なタイプで、お花のステッチとかがついていると、どうしてもレジに持っていく気になれないんですよね。オーガニックコットンを使用したもので、洗練されたパッケージのものがあったら絶対に手に取ると思います。

⽣理⽤品やプロダクトがここ数年で⾮常に種類も増え進歩を遂げています。そういった 動きをどうみていますか?

選択肢が増えたことは嬉しいけど、もっと気軽にみんなが試せる環境になったらいいですね。

早くから自分にはどの方法が合っているかを知って、ストレスを軽減できたら快適だなって。あとは、生理が不意にきて困ってしまったという経験はみんなあるはずなので、トイレに備え付けてあるということがもっと定番化していったらいいなと思います。

月経における社会的課題はどのようなところにあると思いますか?

知る場所と教え方。

この肉体で生きていくなかで起こりうることの最低限を、もっと一人ひとりが知っておけるような環境が当たり前にあったほうがいいんじゃないかなというふうに思います。老化現象の話とかも、自分がこれからどんな歳のとり方をして、身体が衰えていくのかみんな分からないと思うんです。分かっていれば防げることがたくさんあるだろうし、小さい子たちも成長するにあたってどういうことが起こるのか、年齢にあった範囲の知識を得るための方法がほしいと思いますね。

学校での性教育について思うことはありますか?

昔から変わらない、男女分けて教えるという方針は不思議です。

男の子も女の子もお互いのことをもっと知っておかなければならないのに、分けられることで言っちゃいけないことのように感じて、逆に変な余韻が残るような気がします。今はYouTubeとかもあるし、間違った情報を得てしまわないためにも、ある程度早くから教えてあげた方が安心なんじゃないかと思うんです。うちの娘は、私が第3子を妊娠した時に、お腹が大きいことや赤ちゃんへの好奇心から、赤ちゃんや妊婦さんが出てくるような動画を観たがって。年齢にもよりますが、その時代に合った方法で、正しい知識が学べる場所というのはますます重要になってくると感じています。とはいえ、保護者にもいろんな立場や意見があると思うので学校で一律に教えていくことは難しいんでしょうけど。少しずつ当たり前を変えることでスタンダードも変わる時代。私の周りでも同じような考えの親が増えている印象があるので、少しずつ環境が整って行ったらいいなと思います。

ご⾃⾝が⼦供の頃にこういったことを教えてもらいたかったと思うようなことがあれば 教えてください

生理痛やPMSがどういうものか、どう対処したらいいのかなど早いうちから知っておきたかった。

これらの症状は誰しも起こるというものではないですが、特別ではないということや、女性の身体の変化とともに変わってゆくということを自分はもちろん、周りの人や男性にも把握しておいてほしい。性教育に関しても、知っておくべきことが何なのか、誰に教わったらいいのかも分からなかったので、子供たちには教えていってあげたいですね。

このインタビューを終えて、新たに感じたことなどはありますか?

もっと身近にこういった会話ができる人や場が増えるといいなと思いました。

自分の身体の機能や成長の過程を知ることは、人生100年時代を生きていくためにも必要だし、自分の身体と快適に付き合っていくためにもすごく大切なこと。きっと、人間関係もそうだし、生活や仕事、様々なことを楽にしてくれるのではないかと思いました。

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Mikiko Ichitani
市⾕未希⼦(いちたに・みきこ)
1989年⽣まれ。美容専⾨学校卒業後、都内の美容室にて7年間勤務。2017年にWEBのファッションメディアの編集者へ と転向。前職の経験を活かし、美容特集の企画・編集にも携わるほか、クライアントへの提案や、制作案件の進⾏など 様々な業務を担当。2021年独⽴し、フリーランスとしてさまざまな形で編集に携わる。

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